
東洋では、「香木」といえば第一に「沈香(じんこう)」が挙げられます。
「沈香」とは、非常に硬い朽木のような物ですが、これを焚くと、奥ゆかしく大変豊かな香りが漂います。
「沈水木」「沈水香」「沈水」または、単に「沈」と呼ぶことも・・・
これは上質の沈香が重く、水に沈むところから呼ばれるようになったようです。
沈香は「木の化石」とも呼ばれるように、生きた木が芳香を放つわけでなく、枯れて朽ちた木の芯や節に集まった樹脂(樹液)が,ある種のバクテリアの作用により固化したものだといわれています。(木そのものは枯れていなくても、部分的に同様の状態ならば生じることもあるとか・・・)
土壌・気候等の様々な要因が重なり、自然に沈香が生じるのは100年程度かかるといわれます。
ところが、東南アジア方面の森林伐採の影響で、近年では絶滅を危惧されつつある状況です。
「香木」や、お香の材料として使われる他、薬用にもされ、鎮痛・沈静・健胃の効能があるそうです。
産出地はベトナム・タイ・インド・スマトラなどアジア南方の熱帯密林。
また、ベトナムに産出する、比重が大きく、特に良質の香りを発する最高品質の沈香を、
特別に「
伽羅」と呼びます。
「
伽羅」については、後日くわしくお話をいたします。
**写真 沈香(姿物) 分類:真那伽