聖徳太子と香木

「日本書紀」にある、「お香」に関する最古の記述によると、595年淡路島に漂着した香木は、朝廷に献上されたといいます。
その「日本書紀」や「聖徳太子伝」等によると、それを見た聖徳太子は「この木は沈水(=沈香)という香木で、インドに産する。

推古天皇が仏を崇拝したので、帝釈天や梵天がその徳に報いるために,日本へ流れ着かせたのだ。」と説明したのだそうです。(参考:太陽スペシャル「香りの世界」)
聖徳太子は、推古天皇のもとで摂政となり、政治の根幹に仏教思想を取り入れ、その普及にも努めた人。
したがって、太子が「沈香」を知っていたのも不思議ではないし、やはり「香」は仏教と共に伝来したと考えるのが自然でしょう。

「日本書紀」の香木は、その後、太子が観音像を彫って夢殿に祀ったとか、余材は名香「法隆寺」や「東大寺(蘭麝待)」になったとか、多くの伝説に彩られています。

**写真の「聖徳太子」の肖像は、子供の頃から愛用している「人物百科事典」(東雲堂出版・昭和43年)の物。旧1万円札を探したのですが、残念ながら見つかりませんでした。



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