「香道の歴史」

時々、お香メーカーが「香文化」啓発の為の冊子を製作する事がありますが、写真の小冊子「香道の歴史」は大阪・堺の「梅栄堂」が昭和61年に製作したものです。
A5版14ページの薄いものですが、テーマが絞られている分、内容はとても充実しています。

著者は香道閑院流家元10代目・福井北勝洞氏。
香道の歴史を、(1)大和時代、(2)奈良・平安時代、(3)室町時代、(4)江戸時代の4つの時代に分けて説明しています。
たとえば(2)奈良・平安時代の項では「六種(むくさ)の薫物」「空薫き」「薫物合せ」、(3)室町時代の項では、「六国(りっこく)」「名香聞き」「名香合せ」「たき合わせ」等が、詳細に解説。香木・沈香伝来から香道成立に至るまでの歴史を詳しく知ることが出来ます。
ただ、香道の完成を見た(4)江戸時代の解説が2ページ弱しか割かれていないところがチョッピリ消化不良というところでしょうか。
 
ただし、小冊子としては、充分読み応えのある内容といっていいと思います。

**福井北勝洞 著 「香道の歴史」 梅栄堂 A5判 14㌻ 非売品

*お客様に差し上げる分が、若干残っています。ご希望の方はご来店の上お申し出下さい。







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