組香「歳暮香」

ひと月ぶりの岡崎は、美しい乙川の「桜紅葉」(写真)が迎えてくれました。
今日の香道教室の組香は「歳暮香」。
年の瀬を迎えつつあるのを、実感します。
先月、記録の執筆をする正客の役を仰せ使ったばかりなのですが、

私も多少の信頼を頂いたのか、「今日の記録は大変だから」と御指名をいただき再び正客に。

「歳暮香」は、記録も大変ですが、ルールもややこしい物でした。
初めに「年」「月」「日」の三種の香(香木)を試香として聞いて(嗅いで)おきます。
本香(ゲーム本番のお香)は「年」3包、「月」3包、「日」3包、「ウ(客香といって、試香の無いミステリーのお香のことで、「客」のウ冠で表わす)」3包、合計12包を使用するのですが、次のように3包ずつ紙縒りで結んでおきます。
「年」「年」「ウ」で一番目の結び。「月」「月」「ウ」で二番目の結び。「日」「日」「ウ」で三番目の結び。そして「年」「月」「日」で四番目の結び。
そして、まず一番目の結びを解き3包みをよく打ち交ぜて聞いていきます。
このとき、「年」「ウ」「年」と出たと思ったら「年内立春」と、
「年」「年」「ウ」と出たと思ったら「歳暮魂祭」と、
「ウ」「年」「年」と出たと思ったら「老後歳暮」と記紙(解答用紙)に記入します。
その次に二番目の結びの分を聞きますが、同様に、答えの出方によって別の漢字四字の名目がありますので、それで答えを記入します。そして三番目の包み、四番目の包を聞いて同様に答えていきます。
ルールを理解するのも大変でしたが、試香・本香合わせて15回も香を聞くので集中力を持続させるのが大変。
皆の答えの記録をする係としては、四字熟語をひとり4語、今回は7人なので合計28語を小さな字で書き入れていくのはそれこそ大変なことです。

いつものように「長盆」のお手前で行いますが、聞き数が多いので「重硯」も使います。
…静寂の中、組香が始まりました。内容が難しそうな分だけ、いつもより皆さん真剣です。

…結果、12点満点のうち、私はへとへとになりながらも健闘して7点。残念ながら次点でした。
家元夫人はただ1か所の違いで10点!…お見それいたしました。





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