「聞香炉」

「香道の道具」第1弾をご案内します。まず、一番重要なものと言えば「聞香炉(もんこうろ・ききこうろ)」でしょう。
「茶道」で言う「茶碗」のようなもので、これが無ければ始まりません。
写真は左が「三条西家御家流」で使用される物で、右が「志野流」の物です。

流儀によって香炉の扱いが若干異なることもあり、大きさが違います。

この香炉、どのように扱うかといいますと・・・
まずは、他の香炉と同じように、灰を入れます。次に、火の起きた「炭団」を中央に埋め込み、灰を整え、上から「火箸」で煙突のように穴(「火窓」と呼ぶ)を開けます。すると、そこからコンロのように「炭団」の熱が立ち昇ってきます。その穴の上に「銀葉」という雲母の小さな板を乗せ、そこに「香木」の小片を置いて、間接熱で焚くわけです。
この焚き方ですと、煙が出ないので香木の純粋な香りを抽出することが出来るのですが、大変ほのかな香りです。
そこで、香炉を手に持って、顔に近づけ、香りを楽しむのです。

そんなスタイルが故に、筒型で蓋の無い形の物が出来上がったのでしょう。

香道では、季節感は「組香」のテーマで表現しますので、香炉はまず1種類あれば十分に楽しむことが出来ます。

**「聞香炉・御家流用」¥7000-税別  「聞香炉・志野流用」¥7000-税別



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