お香立て「貝覆い・桜」

今年は桜の開花が大幅に遅れて、今日、東京で満開だそうです。
桜便りを聞きながら、こんな(写真)香立てで、お香を焚いて優雅な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
貝殻は同一の貝の身と蓋で、両方に「桜」が描かれて立ててあり、

手前の殻に「香立て」が置いてあります。棚引くお香の煙は、さながら「春霞」の様でしょう。

ところで、「貝覆い(かいおおい)」の解説が「王朝の遊び(紫紅社)」に見られますのでご紹介します。
「物合わせの一種『貝合せ』は、左右二組に分かれて珍しい貝を出し合い、それに因んだ歌を添えて優劣を競う遊びで、平安時代に流行した。後にこれが、三百六十個の蛤を使う『貝覆い』の遊びとして公家の子女の間で行われるようになった。それぞれの身と蓋を二分し、一方を地貝(じがい)、他方を出貝(だしがい)とし、地貝を中央に並べて、出貝を一個ずつ出しそれに合う地貝を選ぶ。多く合わせ取った方が勝ちとなる。同一の貝の身と蓋は合うが、他の貝とは合わぬ二枚貝の特性を利用したものである。(後略)」ということ。
今では多くの人が「貝覆い」のことを「貝合せ」と呼んでいますが、本意ではないようです。ただし「解説」に「貝覆いと呼ぶことはその遊び方に則したものであるが、現在では一般に貝合せが通用している。」とあるので、すでに「間違い」とはいえない状況のようです。

**「貝覆い・桜」 京都製 巾:10,5㎝ 奥行:13,5㎝ ¥3000-税別



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