手毬香炉

一昨年、1年間陶器の香炉をご紹介しましたが、今年も毎月1点ずつご紹介していきますのでお楽しみ下さい。
まずは、お正月にふさわしい、「手毬」の形をした京都の香炉をご紹介いたします。
写真でご覧いただけるように、上下で分かれるようになっていて、

香煙は上部の穴の部分から出てきます。
彩色の部分は写真で見るよりも鮮やかで、金色を多用していて、雅なものです。

ちなみに「新歳時記・新年(平井照敏編)」で「手毬」を調べると「正月の女の子の遊び。中世から始まる。綿・芋がら・こんにゃく玉・鉋屑、あるいははまぐりの殻に砂を入れて音がでるようにしたものを芯とし、これに糸をまきつけ、その上を五色の絹糸で綾にかがったもの。(中略)向かい合って膝を立ててつき、歌をうたって、数をつき、相手にわたす。(中略)初正月の祝いに女の子に送る風習もでき、飾り用の手毬も作られている。(後略)」ということ。

昭和30年代生まれの我々世代に、手毬の思い出は残念ながらありませんが、飾りとしては華やかで雰囲気もあり、いいものです。
歌会始にちなんだ「御題香」など、こんな香炉で焚いてみたいものです。

**「手毬香炉」 京都製 直径:8,5㎝  ¥5000-税別



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