美の壺「香りの道具」(再放送)

昨夜、NHK教育テレビの人気番組「美の壷」で、昨年9月25日に放送された「香りの道具」が再放送されました。
芸道の中ではマイナーな「香道」ですが、興味のある方が増えているのかもしれません。

番組全体のお話は、先日(9月26日)のブログでお話しましたので、今日は番組の中で紹介された一つの香道具のお話をさせていただきます。
写真がその道具ですが、「国宝・初音蒔絵調度香盆飾り」といいます。
お隣、愛知県の名古屋市・徳川美術館の所蔵品です。

平成8年の徳川美術館「香りの文化」展・図録の解説(P178)によると・・・
「嘉永16年三代将軍家光の長女「千代姫」が尾張徳川家二代光友に婚家する際持参した調度である。この婚礼調度は(中略)厨子棚・黒棚・書棚の三棚と、これに付属する(中略)道具などからなっている。(そのうち)初音蒔絵が47点、胡蝶蒔絵が10点、他にも(中略)10点余が(中略)平成8年春一括して国宝に指定された。(中略)初音(蒔絵)の調度の名は、『源氏物語』『初音』の帖『年月を松にひかれてふる人に今日鶯の初音きかせよ』の歌意を全体の意匠(デザイン)とし(中略)ているところから発しており・・・」と、あります。
そのうちの1点が、この「火取香炉」「火道具建(香筋建)」「重香合」「香盆」の一組。

今年は、この道具を実際に目にすることができるかも知れません。
11月13日(土)~12月12日(日)の間、徳川美術館にて特別展「国宝・初音の調度展」が開催されるということです。
60余点に及ぶ調度の全貌を見られるのは平成17年以来。
「初音蒔絵沈箱」「初音蒔絵薫物壷」・・・ひょっとしたら「宇治香札箱」も出品されるかも。
今から楽しみです。




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