門松、「寸胴」と「そぎ」
昨年12月28日の日経新聞土曜版「NIKKEIプラス1」の「その違いわかりますか」のコーナーに「門松、『寸胴』と『そぎ』」という話しが載っていました(写真)。
サブタイトルには「切り方、真横か斜めか」とあります。
「香」の世界を知ってから、季節を感じる喜びを
知りましたが、それは「自然現象」だけでなく「文化」においても同様です。
特に正月には「伝統文化」の影響を受けた多くの習慣を目にします。「門松」もその一つです。
ライターの松田亜希子氏によると「そもそも門松とは、(中略)新しい年に五穀豊穣をもたらしてくれる年神を家に迎え入れる目印として立てられるものだ。門松と呼ぶように、この風習が始まったとされる平安時代は、松だけの素朴なものだった。竹が組み合わされるようになるのは室町時代から。常緑樹の松も、成長が早い竹も、生命力や繁栄の象徴であったことから選ばれたといわれる。」
なるほど、確かに「門松竹」でも「門松竹梅」でもありませんね。
「門松には2つの形状がある。竹の先を真横に切った「寸胴」と、斜めに切った「そぎ」である。もともと寸胴タイプしかなかったが、戦国時代にそぎタイプが登場。始めたのは徳川家康だという説がある。家康が大敗した『三方ヶ原の戦い』の対戦相手、武田信玄を竹に見立て、次は斬るぞとの念を込めて斜め切りにしたのだとか。見た目も派手なそぎは、商家に特に好まれて江戸時代以降広まっていき、今ではこちらが主流となっている。」
・・・こちらは、われわれ浜松市民にとっては、大変興味深い話ではあります。家康の浜松城主時代の話ですので、現在主流の「そぎタイプの門松」は当地で誕生したことになります。
ロマンいっぱいの話です。
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