「闘茶」と「聞香」
昨日の「日本経済新聞」の「文化」欄に「『闘茶』の歴史煮詰める(写真)」のタイトルで、香道の「聞香」も含めた「闘茶」の歴史が今日庵文庫長「筒井紘一」氏によって論じられていました。
新聞によると「闘茶」とは「茶の味を飲み分けて勝敗を競う遊び」ということ。
「『闘茶』という言葉は、中国・宋時代に起源をもつ。(中略)ただし、宋の闘茶と日本の関係はいまひとつ定かでない。宋では(中略)当初は茶の色の区別や茶と湯の混ざり方などを競ったようだ。(中略)むしろ、文献から密接な関連がうかがえるのは、香を聞き分ける遊芸『聞香』だ。(中略)聞香のほうが闘茶より早くから楽しまれたと考えられるため、かなり聞香のやり方を闘茶に転用したと推測している。」と。
私も、体験こそ無いものの、ずっと「闘茶」には興味を持っていました。
新聞には、「闘茶表」として、会の記録が紹介されていますが、確かに香会の記録によく似ています。
「『闘茶』は室町幕府が秩序を乱すとして禁令を出しても、人気が衰えなかったが、精神性を重んじる『草庵茶』が興ると急速に下火になった。」ということですが、近年はまた注目され、当地(浜松)でも、ときどき楽しまれていると聞きます。機会があったら、是非、体験してみたい物です。
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